かつて自分も救われた「目線を揃えて話をする」ということ。

VE/VTRグループ VE担当SHIRANE

2005年入社 15年目

影の立役者と言われることの多いVE。
一体どんな仕事なんですか?

白根さんの担当されているVE(ビデオエンジニア)ってどんな仕事なんでしょう?わかりやすく言えば。

入社当時、友達とかとそういう話になった時、よくした例え話があるんですけど。

ええ。どんな?

子供の頃にテレビゲームやったじゃないですか、その時にテレビとゲーム機の本体があって、それを線で繋ぐ。すると、テレビでゲームができるようになる、ざっくり言えばあれが基本です。超基本。で、その組まれた配線システムでゲームを攻略していくのはカメラさんや音声さん。ざっくりいうとそんな感じですね。

はーなるほど。わかりやすい!

当たり前にゲームができるようにセッティングするのがVEの仕事、といった感じでしょうか。

写真:白根さん仕事風景

VEさんは機材も多い分、仕込みが大変な印象があるんですが、撮影が始まったら何をしているんですか?

いや、そこからが本番ですよ。システムはいわば“きちんと組んで当たり前”。実際テレビやモニターで見えるものが成果物なので。明るさであったり色味であったり。そこをいかに適切に調整するかというのがVEの力の見せ所なので、そこは頑張らないと!と思っています。

システムを組みあげることがメインのお仕事だと思っていました(苦笑)本番がはじまって、光やカメラの調整をしている時ってVEさん達、めちゃくちゃ楽しそうに見えます。

そうですね、実際楽しいです。ライブの時なんかは曲を聞き込んでいて、リズムを取りながらサビに合わせて、映像の調整をしています。両手の小指、親指をつかって、4台くらいのカメラの明るさを操作したりしながら。

へー!匠の技なんですねぇ。

まるごと任せてもらったドラマのお仕事。
達成感と引き換えに口内炎が増えていく恐怖。

今までの業務で、特に心に残っているものを教えてください。

入社して4年目の秋に、昼ドラを丸ごとメインのVEとして担当させてもらったんです。
まだ当時若かったのもあって、慣れていないのもあって、しんどかったんですけども。でもそんな中、1クール丸々任せてもらって。
なおかつ、毎週エンドロールに自分の名前が載るわけじゃないですか。やっぱりそれが嬉しかったですね。
両親もそのエンドロールを見て電話してきて・・・ちょっとした親孝行にもなりましたし(笑)

VEさんは他にも中継やライブ、スタジオでの仕事もありますが、ドラマの仕事が一番印象に残ってるんでしょうか。

そうですね。そのドラマは全国ネットだったし、やっぱりそんなドラマを1クール1人で任せてもらったので。

ロケもスタジオも全部?

ええ。僕、しんどくなったら口内炎ができやすいタイプなんですけど、あの時は最高4つ、5つくらい同時にできましたね(苦笑)。身体が慣れてなかった、というところが大きいと思うんですけど。もう痛くて痛くて……。

それは辛い……。

あれが自分の中でピークですね。口の中に口内炎ができた最高数(笑)

写真:笑顔の白根さん

現場っていわゆる「不測の事態」が起きるでしょう。そういった時に、チーフとして自分で判断しないといけない場面があると思うのですが、どうしていますか?

そうですね、今まで経験してきたケースと照らし合わせて対処しています。とはいえ、経験したことのないことが起きることも多々あるんですけど。
ドラマに携わった時もテープが絡まりかけてたとかそういう程度のものだったんで、まだ対処できましたけど、まぁ実際にはドキドキですよね(苦笑)

失敗やトラブルも無駄じゃないんですね。

やっぱり経験は大事だと思います。

会社全体が新しい技術や知識に前向き。
勉強会で知見をシェア。

入社15年目の白根さん、あらためて関西東通の良いところを教えてもらえますか。

良いところ、一番すごいなと思うところは、やっぱり機材が豊富なことじゃないでしょうか。最新機材も含め。時代が4Kってなったら、すぐ機材買ってみんなで勉強しよう!っていう流れもあって、そういうところはすごく良いと思いますね。

最新機材の知識ってやっぱり必要だと感じますか?

それがあるからこそ大きい仕事にも携われるでしょうし、普段テレビでみんなが見てるあの番組を撮っている、という部分にも繋がると思います。

プライベートではどんな風に過ごしていますか?

高校からはじめたテニスを今でも趣味で続けているので、友達とテニスしたりとか飲みに行ったりとかが一番楽しいですかね。

世間では今特にテニスがブームになっていますが、そういったにわかファンに対してどう思いますか?(笑)

そこは、別にいいんじゃないですかね?(笑)そこからテニスに興味持ってくれて、ちょっとやってみようかな、という人には「やろうぜ!やろうぜ!」って僕は大歓迎です。

写真:休日にテニスでリフレッシュする白根さん
休日にテニスでリフレッシュする白根さん

お世話になった先輩への恩返し。
当時救われた「目線を揃えて話をする」ということ。

白根さんの立場だと「後輩の育成」という課題があると思うんですが、心がけていることはありますか?

僕には、こうありたいなと思うお手本のような先輩がいたんです。入社してまだ右も左もわからない自分へ仕事を教えてくれるときはいつも「同じ目線に立って」わかりやすくアドバイスをくれていました。
それに自分が救われたこともあって、忘れないよう心がけています。

なるほど。

人間なんでちょっと感情的になって上から言ってしまうこともあるかもしれないですけど、できる限り目線を揃えて話ができるように、気にはかけてるつもりなんですけどね。

写真
中継車内での一幕。

では、これからの目標について聞かせてください。

大きい仕事につきたいですし、世界大会とかそういうのも経験してみたいですね。まあこればっかりは、運もあるかもしれないですけれど。
あとは、責任者やTDという立場も、もし任せていただけるならチャレンジしてみたいです。

NOTE

『TD』→『テクニカルディレクター』の略。その業務における技術責任者のこと。

頼もしい!VEさんがTDになるのは今では主流になりつつありますが、昔はカメラさんがTDを務めることが多かったんですよね。今はチャンスもありますので、ぜひ貪欲にがんばってほしいです。じゃあオリンピックなんかも?

縁があればぜひ関わりたいですね!東京なので、距離的にも近いですし。オリンピックに関われない会社ではないですし、チャンスが巡ってきたらぜひ。

今は学生時代を楽しんでほしい。
それからでも決して遅くはない。

関西東通に興味を持ってくれてる方になにかメッセージを。

この業界に憧れる人ってスポーツ好きであったり、ミーハーな人もいたりして、動機はそんなので全く構わないと思うんで、まずはテレビに興味を持っていて、大好きだ!っていう人に来てもらえたら嬉しいです。もちろんそうじゃない人でも大歓迎なんですけど。
……あ、でも実はまず一番に僕が思っていることがあって。

なんでしょう。

学生だけの今の時期を全力で楽しんで欲しいと思います。精一杯楽しんだ後に、この業界にきて、精一杯頑張ってもらえたらなと思います。

写真
今日も機材を積込んで現場へ向かう。

CREATOR'S VOICE
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