選手だけじゃない。甲子園をめぐる様々な表情と物語。

制作技術部 映像グループMIZUKI

2020年4月入社

「野球が好き」で巡り合った、未知の世界。
きっかけはアルバイトから。

関西東通を知ったきっかけを教えていただけますか?

きっかけは大学3年生のときにゼミの先生から夏の高校野球の「熱闘甲子園」のスタジオ業務アルバイトを紹介してもらったのが一番最初のきっかけです。

それはテープ運びとかキャプションつけたりとか、スコアをつけたり。

ええ、そうです。甲子園期間中、朝日放送の局舎で送られてくる映像見ながらスコアつけてチェックしたり、そういうのをしてました。

当時、放送業界に思い入れとか予備知識があったんですか?

いえ、全く知らない世界で……。たまたま先生からお声がけいただいて、朝日放送の局舎に行って初めて説明やレクチャーを受けて。このアルバイトを通じて関西東通を知ったんです。

なるほど、それまで関西東通のことは全く知らなくて。じゃあ、テレビ番組は全部放送局が作ってると思ってたとか?

ええ、そのぐらい無知でしたね。

一般の方は、朝日放送の局舎に行く機会ってなかなかないと思うのですが、初めて連れて行ってもらったときの印象って覚えてます?

思ったより小さいなと思いました。あれ?こんな感じ?って思ったのが最初の印象でした。しかもスタジオでデスク組んでるんで余計スタジオが小さく見えて。

スタジオっぽくなくてどちらかというとオフィスっぽいですもんね。

そうです。そうです。それが印象的でした。

写真:水城さん

甲子園で働くことをターゲットに。
関西東通グループだけに絞った就職活動。

ではアルバイトの後、関西東通が新規採用をしているというのはどこで知りましたか?

窓口は全部ゼミの先生で。冬に募集を知ったので関西東通と東通インフィニティーしか就職活動してないんです。

うちのグループだけ?ありがとうございます。(笑) 他の業界も受けようと思わなかったのはなぜですか?

落ちたら考えよう、と楽天的に捉えてて。一番の理由はタイガースや、春・夏の甲子園で仕事ができるっていうのが魅力的だったんです。

関西東通は野球中継もガッツリやってますからね。

何を主軸に就職活動をしたかというと「甲子園で働くこと」を目標にしてて。甲子園で働くには色々な方向性がありますけども、夏のアルバイトで放送業界を経験したことが大きくて、できるだけガッツリ関われる所に入りたいなと思って、それで関西東通の採用試験を受けました。

入社後イメージ変わりました?うちの会社入る前と入ってからと。

他の仕事が多いなって思いました。

野球以外の?(笑)

はい。もっと中継がメインだと思っていたんですけども。中継車持ってるし機材いっぱい持ってるしで「関西東通=中継」のイメージが強かったんですけども、それよりもスタジオが多いなって。

意外とスタジオもいっぱいやってるんですよね。ABC、毎日、読売etc……。

アルプスカメラに魅せられて。
甲子園には選手以外のストーリーがたくさん存在する。

ちなみに応募時はどの職種をやりたいと思ってたんですか?

カメラです。

なるほど、やっぱりカメラ希望だったんですね。どのカメラがいいなと思いました?熱闘甲子園ひとつ取っても、色々なカメラマンの映像がありますよね。ホームランカメラとか。

はじめに印象的だったのはアルプスカメラの映像ですね。その映像をスタジオで見てすごく感動して……。アルプスカメラをまずやりたいと思いました。

アルプスカメラの映像って、試合の方じゃなくてお客さんを映してる映像ですよね。具体的にどんなとこがすごいと思いました?

写真:水城さん

自分が野球やってたからかは分からないですけど、選手って常にフォーカス当たってて、取り上げられるの当たり前なんですけど、それ以外でも頑張ってる人ってたくさんいるんですよ。たとえば応援部、吹奏楽部ってお金ももらえないのに猛暑の中延々やってるっていう。

確かに勝つか負けるかは、応援部、吹奏楽部には関係ないですもんね。選手たちは自分のステータスと直接関係がありますけれど。

あの方達の誇りというかプライドというか、そういうのが昔から好きで。アルプスカメラでは、そういった所にきちんとフォーカスをあててきっちり撮影している──、試合とは別の角度ですけど、なんか「新しいな」と思って惹かれています。そういうのをやりたいって、ずっと昔から思っているんです。

実際のアルプスカメラでは色々なところにフォーカスを当ててるんですよね。放送では、点が入った時やワーッと盛り上がったところばかり採用されますけれど。スタジオにいたらアルプスカメラがどんな映像を撮ってるか全部見れますもんね。

カメラのことを何も知らない入社当時。
自分ができないことを「可視化」で整理した。

入社してよかったと思うことってありますか?

「誇り」を持てたことですね。地元の友達とかにも「今こういう仕事してる」って胸を張って言えることがすごく嬉しいんですよ。田舎出身なんで、こういう業界を知らない人ばっかりなんですけど、「今何してんの?」って言われた時に、ありきたりな職種よりも「放送業界でやってます」っていうのは胸張って言えるなって。

今の仕事の面白い部分と難しい部分教えてください。

自分の考えとスイッチャーの考えが一致した時は、すごく面白味を感じます。「今!」と思ってカメラの画を変えたときに、スイッチャーが切り替えてくれて。

なるほど!スポッとハマる快感ですかね。

まだまだちょうど一致するケースって少ないんですけど。その瞬間は面白いですね。逆に「こうだ!」と思ってカメラを構えてても、スイッチャーさんの結果は全然違ったりするんで難しいなとも思います。「あ、これも違うか」って。日々勉強です。

写真:水城さん

仕事においてもっともやりがいを感じたのはどういうときですか?

やりがいは長い中継とか長い放送時間を終えた時、ですね。去年のキャンプは「6時間を生放送、1か月やりきりました!」っていう仕事だったんですけど、その時はやり切ったぞ!っていうすごい達成感で感動しましたね。

いろんな仕事に行かれてると思いますが、中でもお気に入りの仕事ってありますか?

やっぱり野球が好きなんで甲子園に行ったときは感動しますね。お客さんとしてじゃないので、誰もいないときの甲子園とか、選手が練習してるときの甲子園とか、今まで見たことない表情が見えるのが嬉しいです。

入社するまでカメラは一切やったことなかったと思いますけど、これまでの努力や苦労について教えてください。

最初にカメラをさわらせてもらった時に、もう出来ないことが多すぎて……。ズームも出来ないし、フォーカスも全然合わせられなくて。出来ないことが多すぎて、まず何をすればいいか分からなかった時が一番しんどかったですね。

なるほど、何と質問していいかもわからない状態ですよね。それをどうやって自分の中で整理したんですか?

出来ないことを全部リストアップして、それをひとつひとつ潰していったんです。まだ全部潰し切れてないですけど。でもそうしたらある程度頭の中で「これが出来ない、あれが出来ない、これはまだまだ先かな」って頭の中で優先度つけて整理できるようになりました。

「考えの可視化」をされたんですね。

なんでも教えてくれる「その道のプロ」が、
すぐそばにいるという特権。

春から3年目の水城さん、他のプロダクションとも一緒に仕事する機会もあると思うんですけど、比べてみて関西東通の「強味」や「良さ」を感じる時はありますか?

様々な業務がある中でも「ゴルフ」や「宝塚」などしっかり強味を持ってるところですかね。所有機材が多いことも素晴らしくて、ありがたいなと思います。あとは上の年代の人が真の「プロ」なので、なんでも教えてくれる。聞いたらなんでも返してくれるっていうのが、すごい強味であり特権かなと。

先輩がいっぱいいらっしゃいますもんね。色んな人に教えを乞うことができるっていう。

社内の人間でなんでも問題解決できちゃうことが強味ですよね。スタジオ、中継、ゴルフ、野球……、あらゆるジャンルがありますがそれぞれに先輩がいて聞くことができる。それってすごくありがたいことです。

写真:水城さん

将来の目標について教えてください。

いつまでも健康でできるだけ長く、野球をメインでやっていきたいなと思っています。

中継業務をもっとやりたいと。カメラは経験によってどんどんポジションがステップアップしていくじゃないですか。やってみたいポジションのカメラってありますか?

いずれはホームランカメラをやってみたいですね。1回あそこにいっていわゆる「歴史的瞬間」を撮れたら、一生残る画になると思うんで。

確かにそうですよね。記念の何号ホームラン、とかね。

とはいえ難しいので、すごく上手な人しかできないんですよね、ホームランカメラって。あそこができたらひとつのゴールかなと。今の自分の目標は、まずアルプスカメラですけれど。

関西東通に興味をもってくれた人たちに伝えたいことがあればどうぞ!

自分の場合は、野球が好きでこの会社に入ったんですけど、そういう芯があればやりがいを持ってできると思うんですけど、逆に「なんとなく就職活動して放送業界、関西東通でいっか」だったら、正直続かないと思います。例えば「ゴルフやりたいです」とか「宝塚やりたいです」「スタジオ業務やりたいです」「報道やりたいです」……どんなことでもいいんで、なにかそういう芯を持って、就職活動するほうがいいんじゃないかなと思います。

なるほど。もし心折れた時でも、なにかやりたいことがあればそれに向けて頑張れるってことですよね。水城さんの場合は、野球がありますもんね。

CREATOR'S VOICE
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