4分半の責任感。緻密な事前準備と想定を重ねて。

報道ポスプログループSUGIMOTO

2017年入社 4年目

大学のアルバイトで
のめり込んだカメラマンの道。

関西東通を知ったきっかけはなんですか?

大学のときにカメラアシスタントのバイト募集があったんです。大学に関西東通の方が来てくださって、直々に「アルバイトしてみない?」という勧誘をいただいて、関西東通を知りました。

NOTE

大阪芸術大学……関西東通の元社員やOBが講師に在籍。関西東通社員にも卒業生が多い。

それで、結局アルバイトはしたんですか?

ええ、そのアルバイトを通してテレビ業界の仕事内容や関西東通を知って、就職してみようかな?って。

アルバイトの時は、どんな分野が志望だったんですか?

カメラですね。もともとカメラアシスタントのことを勉強したいと思っていたので。

現在の報道ポスプログループでは、どんなことをしているんですか?

カメラもしつつ、他のこともしつつですね。具体的には、「定時ニュース」と「夕方ワイド番組」どちらもスイッチャーの担当です。報道だとメインの担当は「定時ニュース」なんですけど、そのスイッチャーと、あとはカメラマンも兼任しています。

すごいですね。VEとか音声とかはしないのですか?

簡単な手伝いレベルなら。音声なら、ちょっとしたマイクチェック、VEは簡単にですけど、カメラ調整や回線チェックをしたり。カメラをメインに周辺業務を手広くさせてもらってます。

一瞬も気を抜けない、
24時間稼働のニュースの世界。

24時間稼働のニュース業務に携わっていると、深夜早朝の仕事も多いと思いますが、大変だったりつらかったりすることはありますか?

泊まり勤務の時、仮眠が3〜4時間くらい取れるんですけども「もし突発的なニュースが入ったら……」という不安で、正直言うとあまりちゃんと熟睡できてないですね。それが大変かな?と思います。

大変な仕事ですね……そんな忙しい勤務の中、特に大変だなと思うことはありますか?

これ大変だな、と思うのは、やっぱり色々なことをたくさん勉強しないとだめなんで。どうしてもまだ知識が足りない部分や弱い部分が自分にはあって……。カメラはもちろん、それ以外にもスイッチャー、VEや音声など幅広く多方面に技術を習得しないといけないのが大変ですね。

では逆に、これはおもしろいぞという点について教えてください。

個人的にはニュースのことが好きになった、ということですかね。正直な話、それまでニュースを見る習慣はほぼゼロでしたが、今では休みの日でもテレビで定時ニュースを見ています。ほとんど無意識ですけど、見ておこう、という心構えになりましたね。休みの日に自分の知らないニュースが入ってたりすると、不安になるんです。そのくらい生活にニュースが欠かせなくなりました。

写真:杉本さん

テレビに対する印象が変わった、みたいなことは。

自分が担当するまでは、定時ニュースの存在すら知らなかったんですけども、各局で作り方が全然違うんです。同じ内容のものでもVTRの作り方が違ったり、おもしろいなと思ったりしますね。

へー!各局で違うんですか。

例えば「クールビズ始めました」という話題でも、ファーストカットが違ったりとか、こっちの番組では火事のニュースを扱うのにあっちではしないんだとか。キャスターさんが使う原稿もそれぞれ違うんで、同じニュースでもこれだけ各局で違いが出るんだという面白さがあります。

職業柄そういうのも注目してしまうようになったんですね。

そうですね、つい見てしまう。普通に観ることができなくなってしまいました(笑)

ドラマチックな4分半。
定時ニュースの舞台裏の知られざる面。

やりがいについては、どうですか。

責任の度合いは高いですね。ディレクターの判断が間に合わない場合は、結局スイッチャーが最終的な判断をするんです。その判断でいいのかどうか、すべて自分にかかっているという。一歩間違えたら放送事故になりますし。

ニュース番組は最新の情報を盛り込むわけですから、時間ギリギリでハラハラすることもあるんじゃないですか?

そうですね、実際すでに本番が始まっていて、VTRの搬入がギリギリ間に合うか、間に合わないかという瀬戸際のこととか。VTR流さないといけない5秒前に搬入されたりとか日常茶飯事ですね(苦笑)

VTRってサーバーから映像データが転送されてくるんですよね。じゃあ、転送中の画面とにらめっこしながら。

ええ。あと何秒で転送が完了するかはわからないので、間に合う・間に合わないの判断は結局僕らで判断しています。例えば「もう無理です!」とVTRをあきらめる場合もありますし、ギリギリ開始5秒前まで粘りつつ「間に合わなかったらこうします」という代替案を事前に共有しておくんです。
定時ニュースでは、キャスターの顔に戻って、それからVTRという決まった流れがあるんですけど、念の為もしもの事をいつも考えてますね。もしVTRが間に合わなかったら、突如変更が入ったらという事態に備えて、最後にVTRを流すのか、顔出しのまま読むのか、ニュースを解説したCGの静止画で読んでもらうのかというパターンをたくさん考えて工夫しています。

ほかの番組と比べてもニュースは特に難しいですよね。間違った報道するわけにはいかない責任の重さとか。

そうですね。定時ニュースは4分半しか尺(時間)がないんで、その中で訂正することも考えると、たったひとつの小さなミスでもすごく大きなミスに発展してしまう可能性もあって、油断できないんです。そのプレッシャーが逆にやりがいでもあります。だから毎回終わった後にホッとしますね。今日のは自分の中で何点だったのか、と振り返りもありますけれど、とりあえずミスなく終わることが大事なのかなと。限られた尺でっていうのが、面白さであり、やりがいを感じます。

写真:杉本さん

なるほど。限られた時間内でできる限りのことをやっているんですね。連携が物を言うドラマチックな4分半なんですね。

オンエアの10倍以上の時間をかけ、
念入りな事前準備とリスク回避のプランニング。

仕事で一番気をつけてることってなんですか?

とりあえずミスをしないということ、あとは事前準備ですね。本番に臨むまでに何をどれだけ準備しないといけないか、それを前もって決めて、じゃあ何分前にはこうしなくちゃいけないな、とか。その中にもしもの想定を何パターンも頭に入れておいて「何かあったらこのパターンで行こう」というミスしないための準備が大事なのかなって思ってます。
不測の事態のことを常に考えてますね。

オンエア時間はたった4分半に対して、準備はどれだけ時間をかけているんですか?

十分準備する場合は一時間前ですね。30分前にはすべて準備は終わらせて確認もして。15分前にもう一度改めて確認します。もしその時点でVTR素材が来てなかったら自分の中でイメージトレーニングしておきつつ、こまめにADさんに「VTRどうなってますか?」と何回も確認をしたり。別の方が尺の管理もしてくれているんですけど、全体のケアも考えながら自分のミスがないように気をつけてますね。

報道担当だからこそ。
仕事人のプライドと信念をかけた非常時訓練とは。

入社して今までで一番印象に残っている仕事は?

東京のキー局主催で、大きな地震が起きたと想定した特別番組の訓練が毎年1回あって、これには全国の系列局が参加するんですけど、大地震が起こった際の報道をシミュレーションするんです。この模擬訓練のスイッチャーをした時が印象深かったですね。
訓練とはいえ本当に大地震が起きた時のことを想定しながらやるので、緊迫感もあって余計に緊張しました。もちろん通常業務も緊張もするんですけど、この訓練は非常事態・緊急事態を想定した報道なので。この時は、やりがいというより緊張感しかなかったんですけど(苦笑)。ご飯も食べれなかったほどですね。当日はもちろん、仕込みの前日から緊張しすぎて……。

でも仕込んでたら緊急性ないですよね?

そうですね、緊急性なくなっちゃうんですけども(笑)オンエアはされないものの、系列各局を巻き込んだ全体訓練なので、自分の局だけじゃない分、余計にとちれないなって。

なるほど。日常業務とは違いますけども、業務の中では大事なことですね。それが印象に残っていると。

はい。泊まり勤務の時も日中もほぼ毎日、大地震が起きた時などに備えて、緊急特別番組の訓練をしているんですけど、全国規模の大きな訓練を毎年行うというのが「報道っぽいな」「報道局だな」と思います。

写真:杉本さん

休みは取れていますか?

純粋なお休みは平均で月6回程度ですね。

泊まり勤務の場合とか、明け休み(半日休)があったり?

朝9時から入って次の日の朝まで働くこともあります。

ハードですね。それだけ報道は忙しいんですね……

経験年数を重ねるごとに任される仕事も増えるので、休みが取れない時期もありますが、まだまだ知識を習得したいですね。大変ですがやりがいはあります。

そんな貴重なお休み、どのように過ごしているんですか?

冬だとスノーボードするか、最近ダイビングのライセンスとったんでダイビングに行くか、ジム行くか、ゴルフするか、ドローン飛ばすか、フットサルもしますね。

写真:杉本さん

すごく多趣味!アウトドア派なんですね。休みの日に家でゴロゴロするとかは?

それが苦痛なんです(苦笑)予定が何もない日でも家にいたくない性格なので、何もなかったらジムに行くか、あとは岩盤浴に行くか……。

岩盤浴にも!?それで日頃の疲れをとってリラックスして、また頑張るぞって気持ちになるんでしょうね。

「この人と一緒に仕事をしたい」
人間としても尊敬できる先輩に出会えた。

技術プロダクションとして、関西東通の強みは何でしょう?

やっぱり技術力ですかね。関西東通は色々な局で様々な番組を制作しているので、多岐にわたるジャンルと技術面でのバリエーション、色々なやり方を勉強できるっていう点がいいところだと思います。

いろんな現場でいいものを吸収して帰ってこれるってことですね。

実は入社のきっかけもそこで、尊敬する人が関西東通にいたからなんです。アルバイト時代に、あの人かっこええな、あんな風になりたいな思う方々がたくさんいて。人間的にも惹かれる人がいて、学生ながらにこの人と一緒に仕事したいなって思ってたんです。だから関西東通を選んだんです。

目標はありますか?

いまの報道ポスプログループとして、じゃないんですけども。もともとカメラ志望で入ってるんで、いつかはスポーツ中継をしてみたいですね。ただ、スポーツと同じくらい今はニュースも好きなんで。「よく先のことも考えろ」って言われるんですけど、今は目の前のことしか考えられないんですよね……。目標としてはいろんな番組のカメラをしたいってことですかね。いろいろな現場で経験を積んで「また何十年後かにニュースに戻ってくるのかな?」って思ってます。
とりあえず若いうちは色々な番組を担当してみたいですし、スポーツもバラエティもたくさんのジャンルを経験して技術を高めていきたいと思っています。 近い目標でいえば報道ポスプログループで必要な存在になりたいですね、欠けると困るぐらいの存在になりたいです。 それが直近の目標ですね。

写真:杉本さん

これから入ってくる後輩にメッセージをお願いします。

テレビが好きだから、とこの業界に憧れている人の中には「自分の好きなことと仕事って両立できるのかな?」と不安に思う人もいっぱいいると思うんですけど、僕はいまも相変わらずテレビが大好きです。
ちゃんとできるんだろうか、という不安な気持ちは自分にもあったけど、やっていけてるんで、そういう意味では今はあせらず学生生活を楽しんで欲しいと思います。入社したら一緒にがんばったらいいと思うんで。とりあえず学生生活でやり残すことがないよう今を楽しんでください。

CREATOR'S VOICE
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