

- ICテクノロジー部 CGグループhamada
2013年入社/14年目
芸大からテレビの世界へ。音声から始まったキャリアの転換
まずは、これまでのキャリアについて教えてください。
私は大阪芸術大学の出身で、学生時代は一貫して音響や音声の勉強をしていました。元々は「音の仕事に就きたい」という強い思いがあり、大学の就職サポートを通じて関西東通を知りました。
実は就職活動中、別の会社とどちらにするか悩んでいた時期もあったんです。でも、関西東通の方が先に内定をくださって。「早く就活を終えて安心したい」という当時の正直な気持ちもあり、縁を感じて入社を決めました。
入社後は希望通り音声セクションに配属され、5年間、現場で音を創る仕事に没頭しました。その後、6年目を迎えるタイミングで現在のCGグループへと異動になりました。当初の希望とは異なる部署への異動でしたが、今振り返れば、この経験が私の大きな強みになっています。
現在はCGをメインに担当していますが、時折、音声の現場にも入ります。さらにスタジオでのテロップ送出(VF)なども手がけています。一つの職種に縛られず、「音声もCGも、スタジオの仕事もできる」というマルチなスキルを身につけられたことは、この会社だからこそ得られた財産だと思っています。

多彩な現場が「好き」を繋いでくれる。スポーツ中継から音楽ライブまで
現在の具体的な仕事内容について教えてください。
最近は特にバレーボールやプロ野球の中継現場に行くことが多いですね。CGグループの役割は、視聴者の方に「今、何が起きているか」を瞬時に、分かりやすく伝えることです。選手の名前や得点、試合の状況を示すテロップを出すのですが、これが想像以上にシビアな作業なんです。
例えばバレーボール中継では、得点が入るたびに複雑なグラフィックを反映させます。常に試合の動きを凝視し、一瞬も目が離せません。間違いが許されない緊張感はありますが、自分が操作したテロップによって、テレビの前の皆さんに試合の興奮をリアルタイムで届けられることに、大きなやりがいを感じています。

また、CGのメインはスポーツですが、大阪城ホールなどでの「歌詞送出」も私が特に力を入れている仕事の一つです。
幼少期からピアノや吹奏楽に親しんできた私にとって、大好きな音楽に深く関わることができるこの時間は格別です。本番の1〜2週間前から音源を聴き込み、自分で歌詞テロップを作成して準備に励みます。「CGにいても音楽に携われる」——。多彩な現場があるこの会社だからこそ、自分の「好き」が意外なところで見つかるのだと感じています。
音声時代の経験も、今の多角的な視点に繋がっているのでしょうか?
音声時代の経験も今の仕事に生きています。かつてゴルフ中継で選手のすぐそばで集音をしていた際、自分の拾った「声」に対して実況や解説の方がコメントをしてくれたことがありました。「今、自分の仕事が放送に貢献している」と肌で感じたあの時の達成感は、今でも私の原動力の一つです。

映像業界で働く人にとって、自分の名前がテレビに流れる「エンドロール」は特別なものだと思います。HAMADAさんが初めて自分の名前を見た時のことを教えてください。
あの時はまだ音声だったのですが、今でもはっきりと覚えています。実は、自分の名前が初めて載った番組は、録画して大切に保管してあるんです。
その番組は、私が個人的に大好きなアイドルの番組でした。ファンとして応援していたアーティストの番組に、まさかスタッフとして関わることができ、さらに自分の名前がクレジットされるなんて……。テレビ画面に自分の名前が出てきた瞬間、あまりの嬉しさに、思わずテレビの画面の写真を撮ってしまいました。当時は「自分がこの音声の仕事をしている」ということを、言葉以上に証明できた気がして、本当に誇らしい気持ちになりました。その後、スタジオでのテロップ送出(VF)を担当するようになってからは、また違った視点でエンドロールと向き合っています 。
「違った視点」とは、どのような経験でしょうか?
以前、大規模な「駅伝中継」でエンドロールの送出(VF)を担当した際のことです。駅伝は関わるスタッフの数が膨大で、エンドロールのリストも驚くほどの長さになります。
そのエンドロールを流す準備の段階で、制作スタッフの方々と「一文字も間違いがないか」というチェックを、何回も繰り返したんです。「もう何回やるんだろう」と思うほど、徹底的に、完璧を求めて確認作業が行われました。
それまでは、名前が載ることを「個人の喜び」として捉えていましたが、その現場を経験してからは、「この一本の番組をこれだけの人間が支えているんだ」という責任の重さを痛感しました。自分が流したエンドロールの中に自分の名前を見つけた時は、喜び以上に、無事に大役を終えた安堵感と、大きなプロジェクトの一員であるという強い自覚が芽生えました。
「現場復帰」への挑戦。結婚・出産を経て見えてきたもの
HAMADAさんは結婚・出産を経験されていますね。
はい。現在3歳半になる子供がいます。妊娠が分かった時は、やはりこれまでの働き方を続けられるのか不安もありました。でも、会社には産前産後休暇・育児休暇をフルで活用させてもらい、丸1年間お休みをいただきました。
関西東通でも、これまで事務職として復帰する方は何名かおられたのですが、私のように「制作技術の現場職」としてがっつり復帰するケースは、実は私が初めてに近い形だったんです。
現場職での復帰。大変なことも多いのではないでしょうか?
正直に言えば、家族の協力なしでは不可能です。私の場合は、夫や周囲の家族が本当に理解してくれています。現場仕事は時間が不規則になることもありますが、私が迎えに行けない時は夫が行ってくれるなど、お互いにタイムスケジュールを細かく共有して乗り切っています。
また、出張についても「1泊までなら大丈夫」と家族が送り出してくれるので、最近もバレーボールの中継で岡山へ1泊の出張に行ってきました。夫には本当に感謝しかありません。

会社の柔軟なサポートと「話しやすさ」が支えに
会社側のサポート体制はいかがですか?
一番助かっているのは、勤務スケジュールを組む「シフター」さんとのコミュニケーションです。私たちの仕事はシフト制ですが、「この日は子供の行事がある」「この時間までなら現場に行ける」といった希望を、かなり柔軟に聞いてもらっています。
もちろん全ての希望が通るわけではありませんが、「どうすれば現場に出続けられるか」を一緒に考えてくれる環境があります。CGグループ内も非常に話しやすい雰囲気で、個性を尊重し合いながら、困った時は相談できる関係性が築けています。
育児中は、子供が保育園に行っている平日の休みが、私にとっての貴重なリフレッシュ時間になります。連勤が続いた後は、家でのんびりしたり、一人で好きなことをしたりして、仕事への活力を養っています。こうしたメリハリのある働き方ができるのも、周囲の理解があってこそですね。

これから入社される学生の皆さんへ
最後に、映像業界を目指す学生の皆さん、特に女性の皆さんへメッセージをお願いします。
「この仕事が好きだけど、結婚や出産をしたら諦めなければならないのかな」と不安に思う人もいるかもしれません。でも、関西東通には、女性スタッフも増えていますし、産後も現場を続けたいと願う仲間も増えています。
今の私の姿を見て、「産後も現場で働き続けることは可能なんだ」と感じてもらえたら嬉しいです。もちろん、周囲の協力は不可欠ですが、夢を諦めずに追い続ける道は、ここにはちゃんと用意されています。
技術職としてのキャリアも、母としての人生も、どちらも大切にしたい。そんな欲張りな願いを叶えられる場所です。皆さんと現場でお会いできる日を楽しみにしています!

