試合の風を読む瞬時の判断力。正確な情報を届ける熱意。

CGグループmorisada

2022年入社

ひとつひとつの情報を見逃さずに正確に届ける。
記憶力と瞬発力が鍵。

今は主にどんな番組を担当していますか?

一年通してですとゴルフが多いですね。
例えば生中継で、ホールのスーパーを付けたり。「看板ホール」といって、今打ってる選手の名前と打数を書いたりとか、「これは何打目ですよ」という情報を出しています。ちゃんと見て数えて覚えておかないと出せないですね。

NOTE

スーパー…「スーパーインポーズ(super-impose)」の略。ベースとなる映像の上に文字などを重ねること。

選手もいっぱいいるから名前を間違ったら大変ですね。

1つの大会に100〜120人くらいいて、中継に出てくる選手は10人くらいなんですけど選手の顔と打数も覚えていないといけないんで大変です。今から打つのがどの選手なのか、何打目とかもしっかり数えておかないと瞬時に出せないんです。それが誰よりも速く出せるようになりたいですね。朝イチで選手の服装をメモして、その服装の選手は誰なのか覚えています。

ゴルフ中継の他にはどんな仕事がありますか?

他には京セラドームの仕事にも行っています。
高校野球の時期は阪神戦や、高校の運動会などのイベントでも全部静止画のビジョン出しの仕事で行かしてもらいました。例えば阪神戦ではサイドビジョンを担当させてもらってて、そこでは選手のヘッドショットや応援歌の歌詞を出してます。
野球の試合を盛り上げるためには進行が決まっていて、ここでコマーシャルを出すとか、ラッキーセブンを演出で盛り上げるとか台本が決まっていて、それを順番に出していくんです。
スポンサーが絡むので絶対間違ったらだめな重大な仕事ですね。

NOTE

ビジョン出し…大型映像投影のこと。

今日はどんな仕事をしていましたか?

今日は実際には行かないけど、九州のバレーボール中継の仕事の仕込み(選手名や試合のなどデータ入力)をしていました。現場に行ってもデータがないと出せないので、準備が大事ですね。

写真:morisada

パソコンが好き!の気持ちが活かせるCGの仕事へ

関西東通を最初に知ったきっかけは?

元々就活ではテレビの制作をメインで受けてました。
制作会社を探していて、一社決まった時に大学の就活センターから「映像系に興味があるんだったらこういう技術の会社もあるけどどう?」とアドバイスを受けました。倉庫での会社見学会で、技術っていう仕事も面白そうだなって思いました。

今はCGグループですが、配属先の最初の希望はどうでしたか?

CGが第一希望だったんで、希望通りでした。入社時は映像グループ志望でカメラマンになりたかったんですけど、最初の研修が二週間あったときに、もともと自作でパソコンを作ってたくらいパソコンを触るのが好きだったこともあって、「CGの仕事おもしろそう!」って思ったことがきっかけです。大学では基礎的なことを学んでいて、フォトショップを使っていました。

会社のイメージは?入社前と入ってからイメージは変わりましたか?

いい意味で実際は違いました。もともとはテレビ業界は怖くてブラックで家に帰れないイメージがありましたが、全然そんな事ないですし、先輩とかも「帰れる時に帰りや」みたいな感じで声をかけてくれるんで、優しい雰囲気ですね。

会社の雰囲気はどうですか?

本番が始まったらもうみんな仕事モードにスイッチオン、真面目なプロなんですけど、本番が終わってからは、和気藹々とした、柔らかい雰囲気の人が多いです。オンとオフの切り替えがハッキリしています。

写真:morisada

今、求められている情報を見定めて。試合をより盛り上げるための推測力を鍛える。

仕事のおもしろい部分、難しい部分

ゴルフの選手の顔と名前を覚えたり、ルールを覚えたりなど、やったこともみたこともない新しいスポーツにいくときは大変でしたね......。
実況が言ってることや、試合の流れに沿ってテロップを出すだけではなく、実況の話が止まったときにテロップで話題を作ったり、中継が盛り上がるようなテロップを出すことが難しいです。
攻撃よりなのか守りよりなのか、試合の空気を読んで、今この場にふさわしいスーパーはどれかを考えていきます。ディレクターに「ナイスCG!」と言われたり、ハマるCGを出せたら気持ちいいし嬉しいですね!

他の会社と大きく違う良さや特徴について教えてください。

いろんな局に行って仕事ができることです。テレビ局専属の技術さんが多いけど、関西のテレビ局にはほぼ行ってるので、いろんな局のやり方を学べて吸収できるところが強みですね。
勤務時間とか勤務先、取材場所が全然違うところだったり、行く先々で関わる人が全員違う人だったり、といった日々の変化が普通の会社とは違うのかなと思います。
いろんな中継現場で、現場の人と仕事をする。毎回会う人もいるけど、1年に1回ぐらいしか会わない人もいて、初めましてで始まって、中継がおわったらそれぞれ帰っていくような......。特殊な感じですね。
時間は、ゴルフだと4時とか5時起きで朝が弱いので大変です。ただ別の番組だとお昼過ぎ集合もあるので、切り替えながら仕事できますね。「明日は昼過ぎだからいっぱい寝よう」と思ったり(笑)。

休みはとれていますか?

十分とれてます。一気に働いて一気に休む感じですね。12月から2月は休みが多いです。みんなと同じ休みとはいかないけど年末GW働いた分、どこかで休めています。平日に休みで人が少ないのも入社してよかったところかもしれないです。
休みの日はほぼ家にいて、PCの前にいることが多いです。ほかには服を買いにいったり、最近ゴルフをはじめたんでゴルフの練習にも行っています。コースにも半年で4、5回行きました。仕事でも休みでもゴルフのことができると、視聴者がどんなテロップを出してほしいかわかるようになってきますね。

写真:morisada

花火大会の風情を損なわないよう、花火師・ディレクターと呼吸を合わせる

印象に残っている楽しかった仕事は。

CGの仕事ではないのですが、1年目のときにカメラアシスタントで行ったROCK IN JAPANです。お客さんが入れないような最前列に入って、歌っているのを目の前で見て、なかなかない体験ができました。CG担当では行けない現場なので参加できてよかったです。
CGの仕事では、毎年8月にいく花火大会の中継です。
花火の名前を出す仕事なんですが、ディレクターの人と花火師の人がタイミングをあわせて打ち上げて、連携をとりながら、CM中は打ち上げをまってもらったり、花火の順番が決まっているので、あがる前に花火の名前や花火会社のテロップを出しています。
花火に被らないように打ち上がる前にテロップを出して、消していく作業なのですが、テロップのタイミングは早過ぎても遅過ぎでもだめなので難しいですね。4K中継なので綺麗な映像をみながら音を聞いて楽しんでいます。

尊敬している先輩は?

何人かいてそれぞれ尊敬するところがあります。本番テロップがうまい人、準備がちゃんとしている人、先方から言われたことにデザインで対処できるような、デザインセンスのある人とかそれぞれ尊敬する部分がありますね。

将来の目標は

いろんな中継のメインで仕事したいです。ゴルフを含め、自分で中継をつくるような仕事ができたらどんどん楽しくなっていくかと思いますね。大きい中継のチーフになると、考えることが多くなったり、他部署との連携が難しくなったり、大変だとは思いますが、大きい仕事が担当できるように頑張りたいです。

後輩へのメッセージ

大学での知識がなくても大丈夫ですし、僕自身もデザインはしていたけど「CGはなんだろう?」ていうところから入ってやっているので、知識や技術がなくても先輩が優しく教えてくれます。思っているよりブラックでもないし、楽しく仕事できると思います。

写真:morisada

CREATOR'S VOICE
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